彷徨う雷鳴
」のレビュー

彷徨う雷鳴

冬森雪湖

スペクタクル

ネタバレ
2023年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 良いかも。既刊10巻まで購入しました。
時は明治末期。舞台は日本と満州にわたり、原敬や溥儀といった実在の人物を時代背景に混ぜちゃう点が好みです。女性ジャンルのラブストーリーでは珍しい。
ヒロインは巫女と芸事を生業とする風変わりな一族の身の上で、何故か遊女以上に蔑まれているのが解せなかった。神の器と呼ばれ神職も担ってるのに何で?!って暫くそこで足踏みしました。
一方ヒーローは軍部のエリート諜報兵。陰謀により追われる身に…命の危機を幼いヒロインに救われ、共に生きる中で紆余曲折を経て結婚しますが、そう上手くいってはつまらない。元身内の敵方に身バレし、ヒロインが満州に攫われてココからスペクタクル。当て馬であろう美形の大陸シャーマンのご登場です。
政治的思惑が蠢く中で、スピリチュアルな世界観もあり、二人は陰謀からどう逃れるのか、この社会はどう動くのか、恋愛だけでないドラマチックな見所も散見してました。
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