このレビューはネタバレを含みます▼
元Jリーガーの栄光と挫折…に、過去・現在・未来と一貫してサポーターであり続けた二人の男の話でした。年齢的に実際の開幕の瞬間を(テレビでですけど)観た者としては、感慨深いものがありました。サッカーでも野球でも、初めて海外リーグへトライした日本人がいて、その人達の大変な苦労と挫折と成功と諸々があって後に続く者がいる。夢と希望と現実とが複雑に入り混ざった光と影の織りなす人生劇場を観ているような素晴らしい作品でした。
先生の作品は、ハードなものを除いて多く読んでいますが、中でもかなりソフトな内容だったと思います。「サッカー」という繋がりだけで人間関係や人生の浮き沈み、BLまでも深く掘り下げて読み応えのある一つの作品にしてしまうなんて、凄いなと思いました。そして、想いの強さを表現するタイトルがまた素晴らしい。
杞憂かもしれませんし私だけかもしれませんが、受け・攻めの予想が違っていたので、その辺が地雷の方はご注意下さい。