ネタバレ・感想あり一億二千七百万の愛を捧ぐのレビュー

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力強い永遠のサポーターに導かれて
ネタバレ
2023年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 元Jリーガーの栄光と挫折…に、過去・現在・未来と一貫してサポーターであり続けた二人の男の話でした。年齢的に実際の開幕の瞬間を(テレビでですけど)観た者としては、感慨深いものがありました。サッカーでも野球でも、初めて海外リーグへトライした日本人がいて、その人達の大変な苦労と挫折と成功と諸々があって後に続く者がいる。夢と希望と現実とが複雑に入り混ざった光と影の織りなす人生劇場を観ているような素晴らしい作品でした。
先生の作品は、ハードなものを除いて多く読んでいますが、中でもかなりソフトな内容だったと思います。「サッカー」という繋がりだけで人間関係や人生の浮き沈み、BLまでも深く掘り下げて読み応えのある一つの作品にしてしまうなんて、凄いなと思いました。そして、想いの強さを表現するタイトルがまた素晴らしい。
杞憂かもしれませんし私だけかもしれませんが、受け・攻めの予想が違っていたので、その辺が地雷の方はご注意下さい。
最初から引き込まれる!
2023年1月16日
このお話、大好きです.。Jリーグの創成期を知っている者としては(年齢がばれますね)、出だしからわくわくして引き込まれました。終わり方もいいですね。二人が幸せになれたことで、読んでいる私も幸せな気持ちになりました。
綺月先生の底力に震える
2023年1月12日
綺月先生のダークな作品は読んでいない(黒崎医師とか、ぶっ飛んでいる人物が苦手)のですが、マッドではない人物が懸命にもがきながら生きている姿に、抜群のストーリー展開が合わさって、夢中になって読みました。本当に凄い作家さんだと思います。
沁みました!
ネタバレ
2022年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビュアー様方が仰る通り、ある男の栄光と挫折と再生が悲哀と共に切々と描かれている作品、沁みました〜。
一度、テッペンをとった人だけが知る景色は平凡な人間からは想像もつかないけど、それでも足掻き苦しみ抜いた和久田が最終的に行き着いた場所に胸が痛みます。まさに死んだように生きるとはこういう事かと‥。だからこそ槙田が若さ故の正論で和久田を苦しめる場面では無性に苛つき、素直さ故の反省とそれでも溢れる想いに猛烈に救われ祈るような気持ちで読み進めました。こういう痺れる作品、まじ大好きです!
とにかく槙田が頑張ってくれて感謝しかない。そして、和久田が和久田らしくいられる、受け入れてもらえる世界に戻ってきてくれて本当に良かった。
男が抱く強烈で一途な憧れってある種のBLですね。槙田のカウンセラーがいい仕事してました。GJ!
挫折と再生
ネタバレ
2021年11月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ スポーツ選手の寿命は短くて、現役を退いた後はなかなか大変そうです。和久田は正にそのタイプでした。現役を退くしかもう、なかったけれど、諦める事もすっぱりできなかったから、死んだように生きるしかなかったんですね。槙野は凄い!幼い頃からの憧れを持ち続けているなんて。一度交差した2人の人生がまた交差し、動き出します。夢が終わった後の辛さが伝わります。支え合える人が見つかって良かった…!和久田のバイト先のバーの男の子が言っていた、落ち着ける場所として大切にしてるというセリフが凄く良かったです。同感です。多摩川キッカーズからJリーガーが生まれるかもです。亜樹良よしかず先生の表紙が綺麗で素敵!挿絵も良かったです。
最っ高ー
2021年11月9日
試し読みで冒頭から心を鷲掴みにされました。
超簡単に言えば栄光と挫折と再生の物語。
でもそれだけでは終れない、もう全身鳥肌が立つくらいの綺月ワールドが満載‼ぜひ、ぜひ読んで欲しい一冊です
サッカーと絆と挫折と希望
ネタバレ
2024年3月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ サッカーに限らず、自分の全てを費やすくらいに好きなことに夢破れた時、その反動はものすごいだろうなと想像はできますが、和久田もボロボロになるまで頑張ったからこそ挫折は辛く、あそこまで落ちてしまったのでしょう。だから真っ直ぐな槙野の言動に、悪気はなくともイライラするのも仕方ない。途中までこの2人ケンカばかりで、全然恋愛に進まないんですが…と心配しましたが、後半急に進みます。なんか辛いやりとりが多かったから、もっとラブラブなシーンも見たかった〜!番外編はかなり甘い雰囲気もあるけど、足りなーい!でも和久田が楽しそうにしてるのは良かったです。個人的に、落ちぶれてる時に女性関係あちこちあるのはいいんですが、槙野と再会後にも女性と致してるシーンの描写はちょっと嫌でした。過去はいいけど、現在進行系はなんかなぁと。自暴自棄とも言えるけど。ま、そんな人が一途に想われ、心も身体も愛され、明るくなっていく姿はとても良かったです!
亜樹良のりかず先生のサッカーイラスト希望
ネタバレ
2023年8月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 亜樹良のりかず先生のイラストの小説を読むのは初めてです。先生は決まった小説家の方のイラストを描かれているようです。
綺月陣先生の小説を読むのも初めてです。私は、やくざ者の話が好きではないので、これまでは敬遠していましたが、この小説は違うようなので読んでみました。けれども、途中でやはりやくざ者が関係してきたので、少し気分が悪くなってしまいました。
この小説の主人公の槙野志伸は、5歳の時に、サッカーをする和久田壮平を見て、衝撃を受けてサッカーを始めたようですが、後の展開を見てみると、この時にもう既に、彼に一目惚れをしてしまったのでしょう。
槙野は、レオンで和久田に必然のように出会った後も、メンタルケアカウンセラーの小林には随分と精神面で助けられたようですし、和久田も、同じバーで働く島田に何かと助けられています。
紆余曲折があって、槙野と和久田は、恋人関係になり、一緒に暮らし始めます。
そして、和久田は、サッカーの選手などのプロとしての道よりも、監督やコーチとして、後進、つまり子ども達を教えることに生きがいを見出したようです。
最後まで気になったのは、和久田は、足の裏に酷い怪我を負った後、保険証などももっていないようなのに、どうやって怪我を直したのか、それがとても気になっています。経過について、知りたいと思っています。
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栄光と挫折
2022年7月19日
プロの世界は想像を絶する世界なんだろうなと。一握りのスターになっても持続させれるのは、、
槙野選手が執念でもぎ取った平穏な暮らし、ずっと続いて欲しい
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ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 海王社
雑誌: ガッシュ文庫