全てが繋がってハッピーな結末へ





2023年11月8日
父親が家出し住む家もなくなった女子高生が怪しい男に廃神社を譲られ、そこで土地神になるお話。
はじめは人間と様々な神様・妖怪との交流を描いたストーリーで、高校生らしいわちゃわちゃした感じと友情や恋などの青春物語でお話が進みます。しかし、読み進めると過去と現在が一つの糸で繋がっていて、全ての出会いに意味があり今に続いているという展開に胸が熱くなりました。何よりも、巴衛がずっと想い続けていた相手が実は奈々生だったと分かった時はすごいと思うと同時に巴衛の愛の深さが伝わりました。
また、キャラもとても魅力的です。奈々生のひたむきで真っ直ぐな性格は暴走してしまう時もありますが、その裏表のない素直さでどんどん人を惹きつけていきます。このキャラがいたからこそ生まれたお話なのではと思わせる程の主人公らしさが光ります。そして、特筆すべきは巴衛の美しさ。神使の時の真面目で几帳面な巴衛も好きですが、妖狐になった時の冷たく強く美しい姿は本当にカッコよく素敵です。怖さと妖しさの共存が妖狐である巴衛を良く表していると思いました。
最初のドタバタ劇からは想像出来ない奥深いストーリーが楽しめる作品です。
はじめは人間と様々な神様・妖怪との交流を描いたストーリーで、高校生らしいわちゃわちゃした感じと友情や恋などの青春物語でお話が進みます。しかし、読み進めると過去と現在が一つの糸で繋がっていて、全ての出会いに意味があり今に続いているという展開に胸が熱くなりました。何よりも、巴衛がずっと想い続けていた相手が実は奈々生だったと分かった時はすごいと思うと同時に巴衛の愛の深さが伝わりました。
また、キャラもとても魅力的です。奈々生のひたむきで真っ直ぐな性格は暴走してしまう時もありますが、その裏表のない素直さでどんどん人を惹きつけていきます。このキャラがいたからこそ生まれたお話なのではと思わせる程の主人公らしさが光ります。そして、特筆すべきは巴衛の美しさ。神使の時の真面目で几帳面な巴衛も好きですが、妖狐になった時の冷たく強く美しい姿は本当にカッコよく素敵です。怖さと妖しさの共存が妖狐である巴衛を良く表していると思いました。
最初のドタバタ劇からは想像出来ない奥深いストーリーが楽しめる作品です。

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mabo さん
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