ミイラ取りがミイラになる





2023年11月9日
高校の卒業式に同級生に告白した寡黙な優等生の願いは一度だけでいいから抱いてもらうこと。えちをする関係からはじまる恋のお話。
ありふれたストーリーなのにとても新鮮で魅力的に感じられる丁寧な描写と展開力が本当に見事です。それはキャラの性格にはブレがないけど、感情が徐々に変化していく様子が繊細に描かれているからだと思いました。
高橋はモテるが故に恋に冷めていて、求められることに辟易していたのに、何も求めず、自分から連絡をしなければ関係が途切れてしまうような石黒との付き合いで、自分の気持ちと向き合います。愛されたいけど自由が欲しいという恋愛は、控えめすぎる石黒と相性が良かったんだなと感じました。
そして何より、受けの石黒が健気すぎるのが最高の魅力です。高橋を見つめる視線は乙女そのものだし、自己評価が低すぎるせいか真面目すぎるせいか、高橋に対する行動は神様を崇めるファンそのもの。自分から何か行動して高橋を不快にさせてはいけないと、常に一步ひいて、してもらったことを全力で喜ぼうとする姿勢は片想いの神様のようでした。こんなにも純粋な無償の愛を向けられたら可愛くて仕方がないと思います。
そして、高橋の想いがようやく石黒に向いたところで終了。これから二人がどうなっていくのか楽しみなのに、ここで終わりだなんてと思いましたが、続編があるようなので、絶対読みたいと思います。
ありふれたストーリーなのにとても新鮮で魅力的に感じられる丁寧な描写と展開力が本当に見事です。それはキャラの性格にはブレがないけど、感情が徐々に変化していく様子が繊細に描かれているからだと思いました。
高橋はモテるが故に恋に冷めていて、求められることに辟易していたのに、何も求めず、自分から連絡をしなければ関係が途切れてしまうような石黒との付き合いで、自分の気持ちと向き合います。愛されたいけど自由が欲しいという恋愛は、控えめすぎる石黒と相性が良かったんだなと感じました。
そして何より、受けの石黒が健気すぎるのが最高の魅力です。高橋を見つめる視線は乙女そのものだし、自己評価が低すぎるせいか真面目すぎるせいか、高橋に対する行動は神様を崇めるファンそのもの。自分から何か行動して高橋を不快にさせてはいけないと、常に一步ひいて、してもらったことを全力で喜ぼうとする姿勢は片想いの神様のようでした。こんなにも純粋な無償の愛を向けられたら可愛くて仕方がないと思います。
そして、高橋の想いがようやく石黒に向いたところで終了。これから二人がどうなっていくのか楽しみなのに、ここで終わりだなんてと思いましたが、続編があるようなので、絶対読みたいと思います。

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