このレビューはネタバレを含みます▼
おぉ…ゴミ屋敷ってなんや…と、恐る恐る手に取った作品。なんと初コミックだそうです。
BL的に、カップリングのタイプとしても大好物な、「待て」の出来る歳下大型ワンコ×お疲れアンニュイ色っぽい歳上美人。
シンプルながらも訴えかけてくる絵。カラーよりも白黒でそれが際立つ。いいな、いい絵だな。
中でも特に私が好きだなと思ったのは、眉毛です。
先生の描かれる困り顔、困り眉大好きなのですが、そのデフォルトの困り眉が…とても表情豊かです。感情の描き分けがなされていて、鎌倉さんは怒っていたり、荒井くんは人の良いワンコ顔なのに雄みある表情になったり…こんなに眉毛を追いかけて読んだ作品は初めてかも。
物語は、主人公2人はそれぞれに後悔やトラウマを抱えていて、互いに癒やしながら救済されていきます。
2人にあまりに寄り添いすぎると見えなくなるけど…まあ、大家さんは憎まれ役だよね、でも一般的な常識人だよね。
パワハラ上司は天罰くだったのでヨシ。
一方、会社の先輩は…?あの人は鎌倉さんが頼りにしていて、もしかしたら好感を持っていた相手なのかしら、どうかしら、それにしてもアレはないわ、と思ったのでした。だって、積極的に連絡を取ろうとするでもない、たまたま行きつけのお店で再会しただけでしょ。だから、あのキャラクターは物語の中でどう持っていきたいのか、エピソードとしてあまりに軽くて微妙でした。もう少し深みを…。
荒井くんの弟はサラッと描かれていたけれど、踏み込んで丁寧に描くことも出来そうなエピソードです。
いや〜…次作も楽しみな作者先生ですね。
荒井くんのお店、トントンのキャラクター、可愛い…可愛いな。キーホルダーくらいなら欲しい。
※追記 20ページ小冊子取り扱いありがとうございます!本編でサラッと描かれたエチシーンでしたが、こちらは荒井くんのムッツリ具合も堪能出来て良きでした。思わせぶりな先輩との関係にジェラる荒井くんの手を握る鎌倉さん、可愛いな…。それと荒井くん、君んちも壁の薄さは同じでしょーよ!
レビュータイトルは、シーモア限定のおまけページのイラストを見て瞬間的に思った一言!
コレ「Puzzle」!って。(反転してるけど)
Tahiti80好きだから、もーどう見てもそう見えてくる!
いや、映画館?ポップコーンに3Dメガネか?
先生はTahiti80お好きかな。