このレビューはネタバレを含みます▼
素晴らしい名作です!
16人に1人がうつ病の日本は、世界第二位のうつ大国。
うつは、心の風邪と言われるくらい、誰でもなる可能性があります。
また、軽いものも含めると、ほとんどの人が一生に2~3回なっているけど、気が付かず、自力回復しているとも言われています。そんな軽い人たちも含めると、10人に1人がうつを経験したことがあるという説もあります。
そんな誰でもなる可能性があるうつ病。このお話は、それが、穏やかに、優しく、ゆっくり、癒しと共に描かれています。
才能との葛藤、無から有を生みだすクリエイターの苦しみや葛藤。そして、お互いにいっしょにいてくれる大切さも、素晴らしく描かれていました。
全体の空気感も、エピソードも、何気ない会話も、凄く良かったです。
ラストもジーンっと来ましたが、最後の書きおろしで、その後も読めて、本当に良かったです。
あとがきにありましたが、絵津子先生も、大変だったのですね。でも、さすが、クリエーター。それを糧に、この名作を残されたことに、感服です。
絵津子先生の大ファンで、本作、随分前に読みましたが、レビューちゃんと書きたくて、逆に書けませんでした。
多くの方に読んでいただきたい、名作です!