このレビューはネタバレを含みます▼
序盤から締めにかけて感じた「これってイリヤの運命の相手、スゥヤじゃね?」感の原因は、理性モンスターのハーリドにあります。8年越しに再会したイリヤへの塩対応さには「うそやん!」と涙しましたが、でも待って...そこで物陰に隠れてチュッチュし始めたら、確かに王の器ではないし、何よりザインと大して変わらんかもしらん。そうか、ハーリドはやはり特別で、常に民のことを優先できる王にふさわしい男なんや。自分のことよりまずは国のことを一番に行動できる男なんやわ!幼くして王に即位した後もイリヤに言うてたもんな、この国を守りたいって...ちょっと待てよ、ハーリドめちゃくちゃいい男やん!?と4度目の読み返しでようやく実感できました。
そして、よくよく観察してみると、イリヤに対してだけ感情が顔に出てしまっているのですよ!わかりにくい!でも普段は終始スン顔なのに、イリヤに対してだけしょっちゅう赤面したりドキドキ顔になっているではないか!!!この作者さまたちはあまり感情を面に出さない攻めを描かれるので、彼らが赤面したり顔を歪ませる表情を見せることには特別な意味があるのだと勝手に理解しております。とにかく、何度読んでも楽しめる作品に出会えて良かった良かった!
ところで、これだけ美形を描き分ける作者さまたちが今回一番力入れて描いてるのが地味にチェンだった気がするのはわたしだけでしょうか?