舌先から恋
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舌先から恋

百瀬あん

設定が難あり

ネタバレ
2023年11月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ ケーキバースもの。
現在1巻までで未完。
作中のバース設定▼
フォークは後天的に発症し発症以降は一切の味覚を失う。
但しケーキと称される『被捕食者』にだけ甘美な味を感じることができる。
フォークがケーキを舐めたり食べたりする以外にはケーキをケーキだとは気付けないため、ケーキ本人も自身がそうだとは気づいていないケースが多い。

モテ男子 達成(たつなり)×地味で真面目な稔世(なるせ)
学年もキャラも全く違う2人は同じ学校に通う高校生。

フォークである達成は後輩の稔世を事故から助けたことをきっかけに稔世がケーキだと気づく。
助けたお礼として稔世とキスして子供の頃以来の甘さを味わう達成。
そこから色々な思いが交錯して一度離れたが大学生になりまた出会い、捕食者と被捕食者の関係から恋人に。
更に危険人物と思わしき新たなフォークも登場し気になるところで次巻へ。

ストーリーは安定の百瀬作品なので面白いです。
でもやっぱり設定が無理ありすぎて世界観に入り込めない。
だって一切の味覚失うって、しかも後天的だからそりゃキツいでしょ。
コロナで味覚障害になったけどあれが一生って神経壊れると思う。
それに『ケーキ』なだけあって甘いに特化してるんだけど、甘いもの嫌いならどうすりゃいいのさ、とかそもそも口が飽きるってものがあるよね、とか。
もうそれはそれはそこら辺が気になりすぎて無理ッス。
ファンタジーって非現実だからこそリアルよりも矛盾なく世界観を作り出さないと上滑りしちゃうなとしみじみ。

とは言えそんなツッコミ処を取っ払えば面白いところもたくさんあるお話です。
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