街の灯ひとつ
」のレビュー

街の灯ひとつ

一穂ミチ/穂波ゆきね

ヘタレ攻め

ネタバレ
2023年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説、紙本で2010年出版。

街の灯ひとつ→窓の灯とおく(スピンオフ) が発行順なのですが、間違えて「窓の灯〜」から読んでしまいました。発行順で読むと、作中視点は違えど同じ時間でお話が進んでいくので、読み比べて楽しいです。
昔からヘタレ攻めっていうジャンルあったんでしょうか。もしかしてこの攻めくんがヘタレ攻めのパイオニアだったりして。個人的にヘタレ攻めってあまり好きでないので(某有名BL小説キャラ除く)、この作品の攻めもいまいち、、、いきなりの冒頭もかなり引いてしまったし、(そういうことまでするキャラではない気がする。。。)謝ってばかりなので、うーん、、好き好きストーカーされて、だんだんと過去のいきさつや背景がわかってきても、どうして受けのリーマンさんが絆されて好きになるのか、作中リーマンさん視点の心情描写ではわからずいまいちピンと来なかった。冒頭のシーンがなければ、また違って、優しく見守ることができたかもしれないけど。long hello + assort mixに番外編が数本収録されてます。

周囲の情景描写から、本人たちの心情にするりと同感同調していく筆致はさすがミチ先生です。BL作家さんの中ではまさしく御三家で一般小説界へ船出して直木賞候補になるのも納得。願わくは、またBL界へも帰ってきてほしいです。。もうBLレーベルではシリーズ以外の新作は書いてくださらないかな。。。
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