ごめんねジェラシー
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ごめんねジェラシー

さとう蜂子

芸術は点数じゃないからこその救い

ネタバレ
2023年11月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 岩崎が嫌な相手である二階堂のヌードデッサンを受けたのは、自分の挫折の原因である二階堂が絵を辞めたことが許せなかったから。しかし、二階堂にブランクがあることがわかってなお描かせるのは、すごい絵を描かれても悔しいし、下手でもがっかりするわけで、なかなか決着が難しいなと思いました。
結局、二階堂は才能アリだったわけですが、そこで絵は点数ではなく見る人毎の評価軸があり、書いた人の楽しさが伝わる絵が良いという価値観を持ち込み、岩崎も納得することで救われるという流れがすごく納得感があってよかったです。
他の方のレビューの通り、高校の部活で学生が脱いでデッサンはないだろうと思います。
が、そのリアリティの有無を置いておいても、ストーリーが好きです。
あと、執着後輩ワンコ✖️拗らせ先輩受けという性癖に刺さりまくりの設定も最高でした。
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