このレビューはネタバレを含みます▼
藤原頼道の日記「台記」が男色の赤裸々な描写であると知り、現代語訳の本を探したのですが見つからず、この美麗な表紙に飛び付きました。日本の男色の歴史は僧侶と稚子、武士と小姓、蔭間に若衆と思ってたので、平安貴族の間では盛んで上皇法皇絡みの出世コースとはビックリしました!藤原頼道と言えば、左大臣で藤原本家の長、学識豊かな切れ者、孤高の英才政治家で、保元の乱の敗因となり悲惨な最期を遂げた事しか知りませんでした。ところが才色兼備で男色やりたい放題!!でも子供も沢山居るからバイなんですよね。お相手は殆んどが藤原一族や多数、驚いたのが源義賢(木曽義仲の父)!ただたったの59ページで作者様の意見と感想が多く、もう少し史実を交えてお話になっていたらなぁ....でも美麗な作画で超美形な頼道や公達、このお題を取り上げてくれた唯一の作品として星4つです!!