蟷螂の檻
」のレビュー

蟷螂の檻

彩景でりこ

重いですが、2人だからこそのハピエン

2023年12月1日
軽い気持ちで読み始めましたが、全然そんなんじゃない。読むほどに引き込まれていきました。とりあえず怖い。いろいろと怖かったのですが、徐々に露わになる典彦の本性が1番えぐいです。とりあえず言いたいのは、変態を通り越した何か、であること。変態と一言で言えない、超越したなにかです。まじで怖いです。そして、坊ちゃん、育郎が可愛いくてエロくて、見ててS心が燃え上がる感じ。結構心が痛いシーンあるので、うおおおおおお!!って踏ん張りながら読みました。言ってしまうと、パール付きいちもつのじじいに坊ちゃんが辱められるシーンで、典彦も同席してるなか、しかもふすま一枚挟んで、妻にも知られるという、私のトラウマシーンです。このシーンは気持ち的にこたえました。あとは、蘭蔵さん。ちっちゃい子みたいで可愛いですね。言葉を教えるとどんどん覚えていって、終盤にたくさん話すシーンがありますが、泣きそうになりました。お兄ちゃんしたかったと。弟のことが大好きだったのに、不幸なことがありましたが、健一と仲良くくらしてくれていたら嬉しいです。
いろんな愛の形はあっていいとは思います。本人が良ければそれが幸せで、ハッピーエンドなんだと思いました。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!