このレビューはネタバレを含みます▼
謎、感動、コミカル、シリアス、教訓、成長、愛情、勇気・・・
この作品には全部あります。
『敵は敵』これほどわかりやすくて受け入れやすい設定はありませんが、この作品はそれすら物語をかたどる要素の一つであり『敵から学ぶ』『敵から助言を得る』『敵を尊敬する』『仇から寵愛される』『仇と理解しあう』など、それ一つで物語の題材とできる要素がこれでもかというほど詰め込まれています。
主人公は強い。けれども弱い。
例えばラスボスクラスと序盤にバトルして、旅立ってからすぐにできた仲間に普通に喧嘩で負ける。
チートなのにポロポロとミスをやらかす。それでも仲間を信じて成長して挽回する。
ありきたりと思う方もいるかも知れませんが、個人的にこの作品はとても良い作品だと思います。
唯一欠点を挙げるなら『面白すぎて金欠なのに発売中の全巻買ってしまった』ことですね。