つむぎくんのさきっぽ【コミックシーモア限定特典付き】
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つむぎくんのさきっぽ【コミックシーモア限定特典付き】

暮田マキネ

まさかの愛と感動の物語だった!

ネタバレ
2023年12月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙とタイトルで、エロエロれろれろな作品かなー、
試し読みで、主従関係のえろえろかなー、
よーしエロいぞー!
ということで購入。

読んでみたら、まさかの感涙。
紬くんのさきっぽは、エロの象徴でなく
慈愛と献身の象徴でございました…。

こうちゃんの元を離れる決心をした紬くんの微笑みの、なんと清らかで美しい。
けれどもただの無垢な清らかさとは違う。
積み重ねてきた辛さも悲しさも、こうちゃんへの無償の愛も、全てを消化させた、信念と強さに裏打ちされた 紬くんの海よりも深い愛が垣間見える。
最後まで読んだ今でも、紬くんのその笑顔の1コマを見るだけで 心が震えて泣けてくる。
正に聖母マリアか菩薩かと見まごう表情です。

莉生と莉麻が居てくれて良かった。
こんなに心強い味方は居ない。
この2人がいてくれなかったら、きっと紬くんはこんな風に穏やかに笑えていなかったと思う。
読者にとっても、この2人の存在は救いでした。

設定そのものは、よくある相関図だと思います。
でも その心理描写が素晴らしいのと、キャラクターの魅力が凄まじい。

攻めであり ご主人であるこうちゃんは、ずっと無表情、どちらかというと冷たい表情をしているけど、
どれだけ紬くんを大切に想っているかは伝わってくる。
性格はと聞かれると、ぶっちゃけ分かるような描写は無かったかも。
でも それでも愛おしく思えるのは、幼少期の まさかの前髪ぱっつん頭で孤独と戦ういじらしい姿を見たのと、紬くんの こうちゃんへの想いを見守りながら読み進めていたからだと思う。
最後の最後、数年後かな?の1コマで初めて笑顔を見れました。といってもかなりクールなこうちゃんらしい笑顔だったので、
心の底からくしゃくしゃに笑った顔が見たいなぁ。

でも物語としては、この上なく綺麗にまとまって終わっているので
続編を…というのは野暮な気もするし…。
単話でも良いので 2人のイチャラブが見たいですぅぅぅぅ
(本編にもラストのほうに1回、えちあります。2人らしい、とても尊い奥ゆかしい短い描写ではありましたが、それでも感動でした。こうちゃんの雄顔も見れたし…)
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