このレビューはネタバレを含みます▼
この作者様が大好きですが、中でも今一番のお気に入りです。ストーリーもビジュアルも、コピーで謳っている通り、絢爛豪華でイリヤの美しさに見とれます。ハーリドの幼い頃はちょっとたれ目気味で可愛らしくも、王としての懐の大きさを持っていて、氷のようだったイリヤの心が開かれていくのも納得。ただ厭世的に運命に従うだけだったイリヤが彼の意思を継ごうと、信念を持って、民を救おうと奔走する姿が印象的でした。そして、二人の再会シーンは感動でした。ハーリドは期待を裏切らず男らしく成長し、彼もまた眼福でした。内戦の平定からハッピーエンドまでは、王道ですが、二人の美しさを堪能出来、満足です。