このレビューはネタバレを含みます▼
鬱のショウタとゲイの中条。とあるきっかけがあり、中条の家で同居して、穏やかに優しく過ごし、少し離れて暮らす。
身体の関係はあっても、はっきりとした関係ではないけど、互いに一緒にいて楽だし癒やされる。
ショウタの元カノ。なんかわかるわ。医療従事者だと、病気に対して治療することが当たり前で、前向きに治療に励むことが大切だと考える。それはそうなんだけど…取り組まないことに苛立ち悲しくなり、責めてしまっては…うつは確かに薬は大事だけど、それを捨てる気持ちを汲むにはメサイヤコンプレックスがある人には難しいかもしれない…
(まぁ、実際はなんとかしてあげたいモードがでちゃうだろうから。相手に申し訳ないとと思わせたらダメなんだろうなぁ)
中条と会えてよかった。何も言ってあげられないという中条。何かしてあげたい気持ちはあっても、自分にできないと思ったらそれを伝える。下手に繕ったり誤魔化したり、上辺の慰めがないのがいいなと思った。
描き下ろしは何年後なんだろうか。
ショウタから結婚を言い出せるなんて。ま、中条からは言わないだろうけど(笑)
生きることを放棄せず、中条といることを選べてよかった。
中条も親との問題があったけど、ショウタといられてよかった。
なかなか重たい内容だけど、未来が明るくてよかった。作者様の実体験もあったようなので、実にリアルでした。みんな、生きて欲しいよ。