繊細な言葉たちがきらきら瞬くよう





2023年12月21日
小説家と小説家志望のふたりのお話で阿賀直己先生の繊細な言葉たちと、央川みはら先生の絵のタッチがすごくよく馴染んでいます。ワンシーンだけの登場人物でも、どんな人物かわかるような、生き生きとしていて原作と作画が分かれているとは思えない一体感に愛情が伝わってくる。匡平が自分の孤独も鷹生の孤独も、そして姉の孤独もちゃんと見えていて、書くことに繋がっていくシーンも、匡平と過ごすことで自然と表情や感情が和らいで鷹生の書く活力となったシーンもとてもよく、作品を書くことは身を削るものだなと改めて痛感しました。匡平の真っ直ぐで健気なところもポワポワしてた鷹生がだんだん人間っぽく感情を出していくところも萌える。読み応えありました。

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