サハラの隻眼狼【コミックス版】
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サハラの隻眼狼【コミックス版】

五月女えむ

最高の相棒から最高の恋人に!早く〜!

ネタバレ
2023年12月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 画もストーリーもとても素敵なえむ先生。画が美しいのは、もう皆様周知のことかとは思われますが、お話しも純愛度が高くて、互いが互いに誠実なところも好きです。サハラシリーズ黒鷲のスピンオフである本作品、もちろんBLで、エチシーンも魅力的でそこもいいんですが、異国の街が舞台でストーリーも設定もしっかり練られていて、画の美しさも相まって、すっと物語の中に惹き込まれていきます。褐色で体躯のいいイングルがめっちゃカッコよくてねぇ…好き!タイプ!性格もよし!お顔は無表情に見えても、心の中は感情豊か。それをビャクはよく理解している。好きだから微かな表情の動きでも、ちゃんと見過ごさない。嬉しいね、イングル。でもイングルは愛情を与える立場に徹していて、自分の命よりロキとトールの命が大切。そんな3人は家族以上の絆で結ばれているけど、初めて恋したビャクには、そこの感情の機微は理解し辛いものがあるのかもですね。ビャク、強いけど健気で可愛い。イングルを想う気持ちにブレがなくて、一途で男前。決して打たれ強い訳じゃなくて、自分のイングルを好きという心を信じて信念を貫く心が強いんだね…かっこいい。イングルの心に、自分が宿ることはないと悟ってたから、好きな気持ちは伝えたくなかったなんて…ねぇ。なんて愛い奴。互いに紆余曲折な過去があり、互いの身体に消えない傷を負わせ合った同士だけど、今度は心に消えない絆を刻み合えるといいねぇ…なんて、気障に思ってしまった。イングルが恋や愛に疎く、まだビャクへの想いを整理できていないけど、それ以上の何かが、イングルの中には芽生えてる気がします。この2人は(あっ!ザザもね!ザザ大事!要!)、これからのことを共に考え前に進み、ずっと一緒にいるんでしょうね。あーん、でも、早く恋人になってあげてぇ、イングル。あんなにイングルの一挙手一投足でドギマギしてるビャクを、早く甘々トロトロに可愛がってあげてほしいっ!…続編期待してますぅ。あとは…トールにも春がくるといいなぁ。
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