恋する秘文の戦士たち
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恋する秘文の戦士たち

おやぬ

全身で感じる恋の息づかい

ネタバレ
2023年12月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ パイロット版「戦傑の花嫁」から、本編として今作品を拝読。戦争の惨禍、戦場のリアリティは、現実とオーバーラップすると苦しいのですが、テーマは、この壮大なファンタジーの世界に生きる「恋する秘文の戦士たち」。
特に恋する男女の息づかいを感じるおやぬ先生の表現は、リアリティと美しさの一つの完成形。線や音やことばなど説明不用で、その熱を息を殺し1秒も逃さず全身で感じとって、覚めることがありません。
触れ合ってもすれ違う思いと、求め合う運命、引き離す対抗勢力までが重なって見えて。この先、秘文の力を鍵に、まだ展開の自由度が高く…もう期待しかありません。
どうか、恋する二人が、そして今を明るく懸命に生きようとする人々の物語が、悲劇に終わりませんように。
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