東京戦慄奇譚
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東京戦慄奇譚

MARBLE COMICS 編集部

ホラー×BLはどこか退廃的で美しい世界

ネタバレ
2023年12月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ お気に入りに登録していた作品。夏頃からフォローさん方のレビューを拝見していて、豪華な作者達にいつか読んでみたいなと思っていました。
いや、もうこれは読むしかないと思ったのですが、読み終わって部屋の空気が変だったら嫌だなと…。そうか、お焚き上げの意味も込めてレビューをと思いました。

どの作品も読み返した時の1ページ目が意味深く、怖さが増しました。

加藤スス先生。良いですね。そして深い。吉田君はどこであれと出逢ってしまったんだろ?とそればかりでした。引越し人生の私にとって、この物語は共感もあったりで、最後のコマはもしかしたらオガワ君が見た最期の景色なのかな?と…そんな想像をしてしまって怖かった。洗い物の後、手を拭こうとしたら人とぶつかりそうになり、あ、すみませんと謝ったそこは夜の台所。皆寝てる。賃貸は色々あると思います。

因幡先生。良き。八尺様。まさかのBLで😩…んー…ある意味ハピエンなのかも知れません。

凡乃先生。これは予備知識のおかげで読みながら考察できました(感謝)。個人的に怖かったのは、何処にも7が無い所。永遠に6の世界の2人(だと思っているけど実はひとり)。そんな世界は耽美でした…BL😩

瀬戸先生。ふふふ。すみません…😩まさかの挿木がツボりました。深い愛です。いつも見る育て系とは違った育て系もあるんだなと…可愛い絵柄だからか沁みました。BLでした。

日乃先生。神社は夜になると意味が変わったりしますしね。人を呪ったら穴2つな訳なく無限地獄。その原因を作った主人公は、理人に伝える言葉を間違えてしまったのかなと。言葉が言霊となって始まった縁切り…そして最後に赤い糸。上手いなぁ。

さきした先生。蟲とホラーに懐かしさを感じました。なのに冒頭数ページを読むと…ん??と不思議な感じ。孵化した後の彼ですかね…?182ページからの人格が変わってゆく情事は圧巻でした。

冬の怪談も良いですね
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