昨日まで名前も呼んでくれなかった公爵様が、急に溺愛してくるのですが?
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昨日まで名前も呼んでくれなかった公爵様が、急に溺愛してくるのですが?

三月叶姫/whimhalooo

3巻まで読了

ネタバレ
2023年12月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 泣ける。泣くしかない。公爵様の心情を読むごとに滂沱の涙を流しました。1巻の一読目の前半は過去に何があったのかなあと思いながらも恋愛に不器用な公爵様の頓狂な言動やリディアの真っ正直すぎるツッコミやらに笑いを誘われつつ読み進め、後半の公爵様の追憶には逆に涙を誘われました。そりゃマリエーヌに惚れるよ。女神だよ。改心もするよ。読み返しの二読目にはしょっぱなから泣きました。折々の公爵様の心情に琴線揺らされまくりました。作家さんによってはヒロインの不遇やら不幸やらを延々と綴るかたもみえますが、こちらは公爵様の非道はあくまでも過去のものとして記憶として語られるだけなので、そんなにやきもきもやもやせずにすみます。文書もきれいだし丁寧に言葉が選ばれている印象です。2巻では時系列が前後してて多少読みにくいかもしれませんが、公爵様の痛烈な悔恨の念やら、義父との再会やら、育っていくヒロインの愛情やら蘇る記憶やらもりだくさん。失敗を重ねても惜しみなくヒロインへの愛情を溢れさす公爵様も、人の失敗を受け入れ許容するヒロインも素敵すぎる。3巻では新婚旅行という名のよくわからない旅をして他国で新しいキャラと出会います。そこで宿の手伝いをするヒロイン。やりすぎじゃない?と感じましたね。まあ心優しい人なので、耐えて読み進めたら次巻へ続くと。どうやら今後憂いなく幸せに生きるために必要な行動らしく、次巻ですっきりするみたいです。
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