騙されません、恋なんて【コミックシーモア限定特典付き】
衿先はとじ
このレビューはネタバレを含みます▼
訳アリ年上α攻めとα嫌いの年下β受けです。
最初、Ωと付き合ってフラれる!?こっちが攻めなの!?と焦ったのですが、Ωに抱かれるのが好きなバリネコβということですね。あらまあニッチね……と微笑みながら、どうやらこの作品のオメガバース世界線では運命の番は割と珍しくはなく、出会ってしまえば惹かれ合うのも、お付き合いするのも、番になるのも当たり前という感じらしいです。この設定が割とポイントで、攻めの竹尾さんの過去も「いや竹尾さん割と悪くない?」と思ってしまいますが、その設定を踏まえると確かに竹尾さんがそう考えて心を病むきっかけになるのもまあまあ確かにそうなのかもね?となります(ここだけが何度か読まないと飲み込めず……)
でも!!!!受けの伊折くんに恋をして一途に思い続け、行動に移し、真正面から口説いていく竹尾さんがすごく良いんです!!!!セフ…でいいよと言いつつも虎視眈々と恋人の座を狙い息を吐くように甘い言葉をさらりと言う竹尾さん、まーたなんか言ってるよ、恋人にはなりません!な伊折くん。たまらんです。そんな伊折くんも今まで散々αのせいでフラれてきたし、Ωからも簡単にポイされてきたから竹尾さんから甘やかされて愛の言葉を囁かれたら(しかも身体の相性も良い)ぐらついてしまうのも当然なんですわね……。
オメガバースの世界観でありながらも、バース性は無視して心から恋をして愛せる人と出会うストーリーはやっぱり素敵。α×Ωはもちろん大好きですが、その前提があってこそこういう変化球が美味しいですね。やたら伊折くんにプレゼントしたがる竹尾さんとかαっぽいエピソード出してくるのも味わい深いです。受けに何言われてもめげない攻めがお好きな方はぜひ!!おすすめです。
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