おまえの靴を履いてみる【合冊版】
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おまえの靴を履いてみる【合冊版】

望月わらべ

唯一無二になる過程が丁寧に描かれている

ネタバレ
2023年12月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読者を置いてきぼりにしない、攻めの気持ちも受けの気持ちもわかる…!そんなBLって一体どのくらいあるのだろう。本作はまさにそれです!
私がBLを嗜む上で非常に重要なポイントが「お前じゃなきゃダメなんだ」という関係性が見られるかどうかです。その上でジレジレモダモダきゅんきゅんしたいというね(誰だよ)まずは双方がしっかりお前じゃないとだめ状態じゃないとスンッてしてしまうのよね。
簡単に出会ったりチョロすぎたり展開がご都合主義だとね…何故攻めが受けを好きになったの?(逆も然り)と思ってしまう。ゲイとかノンケの葛藤とかも好きだけどまずはそこが重要なのですが!本作はどちらもゲイではない。最初は顔から入る。なのにね、、、お互いが唯一無二になっていく描写がすごいんよ、、、(ゲンドウポーズ)
そしてキャラの圧倒的魅力がすごい、特に攻め!(個人的に攻めを好きになれるかどうかが作品への愛着と比例するので)キヨが良い奴すぎて男らしすぎてもうギュンギュンなんだけど、そこへ来てリツも拗らせていない美人素直ツンデレでとてもいい…!あらたとは全然似てないよ。
話は戻りますが、とにかくお互いがいつの間にか唯一無二の存在になっていくのを、読者が全く置いてきぼりにされず、お互いの視点で理解しながらお話が進むのです。これがBLでどれだけ重要か、、、ちゃんとお互い恋してるんだよ。あれ?受けはいつの間に攻めを好きになったん…?とかのストレスが皆無です。

そして私はハマりすぎて単行本2冊、単話18話まで読んでレビュー書いてるのですが、もうね、、、ギュンギュンのデパートでした(ゲンドウポーズ再び)皆さん18話読んでくれ、、、
語彙力がなくて上手く語れないけれど、こういうBLをもっと読みたい!ずっと読んでいたい!と強く思った作品です。

こちらに出会えたのはフォロー様のレビューのおかげです。感謝。
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