このレビューはネタバレを含みます▼
ノンケの赤松×ゲイの黒川(クロ)のお話で、表題作4話+スピンオフ1話+描き下ろしで合計197ページ。もうクロがほんとに繊細でいじらしいです!ノンケに恋するゲイが臆病になるのは鉄板ですが、クロの繊細さはもうレベルが違う気がします。繊細と言っても神経質なのではなくて、「自分がこう言ったら赤松はどう思うだろう?」とちょっと臆病になるのが、共感できるというか、女々しいわけではないんですが、少女漫画的なキュンキュンがあるというか。一方の赤松もおおらかで懐が深く、真っ直ぐ好意を伝えてくれるのが好感しかないです。広島弁は馴染みがないですが、なんだか響きが男らしいのに可愛いのも良かったです。最終話はクロの先輩のお話でスピンオフ的な位置付け。相手の子がすごい良い子だっただけに、先輩の酷い態度が就活が上手くいかない焦りからだったとしても、好感度がリカバリーしきれなかったかな。ポジションも解釈違いだったので、こちらの短編のみに対しては★3つですが、表題作がそんなの気にならないくらい良かったので大満足で★5つです。