月の影と竜の花
」のレビュー

月の影と竜の花

おにぎり1000米/ASH

「私の狼」と呼びかける甘い響きにうっとり

ネタバレ
2024年1月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かったー!!大満足。
おにぎり先生が(鳥や獣に自在に変身してみたい夢は人間の根源的な願望のひとつでは)と、まさにそうですよね?翼をもって自由に飛んでみたい、虎や狼になって跳ね回り風の様に駆けぬけてみたい、子供の頃にも大人になっても誰もが夢見たことがあるはず。
獣人の生きる地上と、月に住む翼のある種族との交流の物語りであり、恋物語。王道的な溺愛ものも面白くはありますが、それだけで無いのが良かった。
欲を言えば、竜人である竜胆が狼族の伽羅に惹かれ恋した描写があっさりしていたので、読み手にも印象的な場面なり一捻り欲しかった。もう一点は、月人は(花)と7回以上の交合で地上に273日以上留まる事が出来る設定、精を注がれる側なら理解しやすかった。注ぐ側の体に変態が起こるのは何故だろー…、とは言え、700頁超えも一気見で引き込まれ読了。
「今夜だけ生きのびたい」イラストを描かれてる星名あんじ先生のファンで、こちらにも興味を持ち、おにぎり先生の素敵な作品に出会えました。普段、ライトノベルに手を出さない方でも読みやすい夢のあるファンタジーです、是非!!
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