このレビューはネタバレを含みます▼
1巻全ページ表題作で情事の描写ははありません。2巻は裸でキャッキャしてるシーンが一瞬あるくらい。昨今のBL漫画の風潮である、スピーディに話が進んですったもんだの末に情事に耽るような(それもまた一興ではあるけど)インスタントな漫画ではないです。
大人の男2人が愛のある丁寧で静かな日常を送る、人生が描かれた漫画。まさかこの見た目の2人がこんなファンタジーでチャーミングな生活を送ってると誰が想像するだろうか?いい意味で裏切られた。
そんな髪型して、刺青入っててサーフィン満喫してるんだろとしか思えない見た目の攻めが、まさかドールハウス作家でまめまめしくご飯作ってお掃除してるなんて!カタブツさながらの見た目をした受けが表情豊かで愛嬌たっぷりだなんて!最高だ!
2巻を読んで、攻めが受けに100%の愛情を注いで甲斐甲斐しく世話を焼くのは「突如不自由な暮らしを余儀なくされた恋人を慮って・少しでも楽しませてあげたくて」という想いからなのだということが伝わりました。
ストーリーに激しさがなくとも、本人たちはとても幸せそうだ。幸せならOKです。