緑の歌 - 収集群風 -
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緑の歌 - 収集群風 -

高妍

純粋さとほろ苦さと

2024年1月22日
台湾のある女子大生の日常と、音楽と、恋の物語――。

作者様、台湾のイラストレーターということで、導入部分のカラー絵など、見惚れるほど絵が綺麗。1コマ1コマがアート。作画コストがヤバそう。

ずっと主人公のモノローグが続くので、マンガというか私小説に絵がついてる感じ…
1巻はいまいちハマれず。。

でも2巻から物語が動き出し、ぐっと面白く感じました。
彼らの若さに少し苛立ちを感じもしたけれど 、ラストがよかった。
読後感は良かったですが、この作品は読み手によって好みが分かれるかも。。

どこか懐かしい台湾の街並み、誰もいない真夜中の道路、70年代のポップシーン…全てがエモい。
純粋さと、ほろ苦さと。諦念と希望と。
面白かったかと問われると正直微妙なのですが、 不思議と胸に残る作品。
エモい作品を静かに読みたい気分のときにオススメです。
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