少年のアビス
」のレビュー

少年のアビス

峰浪りょう

しぶとい

2024年1月30日
今にもこの世からいなくなりそうな人達が沢山登場する。
心中したい男の子と女の子。老人。過去の罪から逃げるに逃げれなくてやっぱり心中したい男の子。病気の作家。でも皆んな全然生きてる。
逆にしぶとさというか逞しさみたいなものを感じる。
虚な目をして『いつでも逝けますよ!』とアイドリング状態なのに、ゾンビみたいに蘇る。
細身の色素の薄い羽虫みたいな儚げな美少女かと思ったら、
筋肉隆々のレスラーだったんだ・・・・という読後感。
皆んな全然生きてる。
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