こっち向いてよ、花咲さん
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こっち向いてよ、花咲さん

いっこ

設定をもうひと練りして欲しかった

ネタバレ
2024年2月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 191ページ。
呪いの左眼にギリギリアウトな探偵、設定はとても楽しいだけに、もったいなくってジタバタしちゃう。
ストーリー自体は、絆され系でほのぼので良いんですよ。けど、どうして呪いが消えたのかが全く提示されていないためになんか置いてきぼり感が。
せめて、呪いが家系的なもので解ける条件もわかっている設定にしてあれば、それだけでもかなりのわかりやすさになったはず。
また、呪いに関して「作者がわかっていること」と「キャラクターがわかっていること」が混ざってしまっていた気がします。ラストで眼帯を外して会うシーン、花の印が消えたというだけで呪いの力が消えた保証などどこにも無いのに、過去あれだけ怖い思いをしてきた主人公の行動としては不自然な印象を受けました。
魅了の力を持ってしまった主人公の不安や、お相手の探偵業の実際の仕事シーンなど、もう少し複雑に絡めることもできたろうし、パッと思いつくこととしては、過去に呪いがかかってしまった相手の現在を探偵力をもって探して確かめることもできたのにな、という感じ。
ノリが好きな作者さんなので、もうひと練りしてもらえたら嬉しいな〜。
アクキーのくだりが妙に好きで、噴きました。
アwクwwキーwww
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