死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから
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死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから

白川蟻ん/六つ花えいこ/秋鹿ユギリ

【小説も読んできた】甘酸っぱく壮大な物語

2024年2月6日
恋人であった次期侯爵の不幸から巻き戻り、記憶を頼りに彼の不幸を回避しようとする明るく健気な少女オリアナの恋の物語です。

何故恋人はあのような不幸に見舞われたのか、犯人がいるのか。何もわからないまま手探りで不器用ながらも、前恋人の取り巻きとして必死に周囲を守ろうとするオリアナの姿には好感と応援しかありません。

オリアナの言う事を信じる事ができず、彼女の好意を無碍に扱うお子様な前恋人が、オリアナへの自身の恋慕に気がつき、また前恋人であっただろうもう一人の自分の幻に激しく嫉妬し絶望し、恋心にあらがおうとする姿も切なくまた青春を感じます。

またハリーポッターシリーズなどが好きな人が好きだろう、魔法学園の雰囲気・そしてそれぞれの登場人物達の魅力も半端ないです。

皆さんも見て感じてあると思うのですが、おそらく外見モデルは主人公はハーマイ★ニーで、ヴィンセントはマル★ォイのような気がします。(日本で漫画イラスト化されたマルフ★イがそっくりです)ターキーさんはもろハ★ーですし、ミゲルは赤毛でおそらく★ンだと思います。他にも先生方なども似てるよなぁと思うところがチョイチョイあります。

なんとなくですが話の途中ででてくる「乙女と青年の恋の試練」という物語が、もしかすると話の冒頭で不幸に見舞われた前恋人が言わんとしていた「試練(巻き戻ってもも思いを貫けるかという試しとか?)」なのでは…という気もしますと同時に、1巻冒頭での二人が死んでしまうシーンでもう一人オリアナが倒れた先に手を伸ばしているような姿や、意味深にも見える暖炉描写がありますので関係があるような気が…。

物語はクライマックスに向かって4巻から物語は大きく動き始めました。続きが楽しみです。フライングして小説よみたくなるコミックです。

●上記を描いた後、小説を読んできました。

コミック化成功と書いてある方々のレビューに、大賛成でした。物語的には小さな世界の壮大な運命・縁が紡いだ物語でした。

正直小説の方とコミックの方どちらも読んでいると、いかにコミックを書いている漫画家さんが魅力的なイラストを描いてあるか、漫画力があるかを感じるかと思います。時々、原作の小説以上の表現の素晴らしさを発揮してあります。

小説の方はネタバレが気になる方以外は、コミックで読んだ後に読まれた方がいいかもしれません。素晴らしい物語でした!
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