エクストリームウラメシヤ
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エクストリームウラメシヤ

佐岸 左岸

亡くなったのはどっちだ?

ネタバレ
2024年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 納得できたできなかったに関わらず、読み手の数だけ解釈はあると思う。
私はA→Bで読みました。その感想です。冒頭ピアス君の一人語りだったのでピアス君が残された側(=先輩が亡くなった)と思いながら読んだ。途中、「先輩はいなくなっちゃうし」というセリフもあるし、ラスト近くは先輩に影がないのが判明するし。ところが、その次のページでピアス君は怖い顔になり、黒猫が逆毛立ててるしで、一瞬「あれ?ピアス君が亡くなったの?」と思ったら、最後のページで事故現場に指輪の箱が供えられてて「??」となった。やっぱり先輩が亡くなり、ピアス君が渡せなかった指輪を供えたのだろう。裸足で横断歩道を渡っていく先輩は、ピアス君の想いと「来世で」と言う言葉を聞いて、生まれ変わってまた来世で会うためにキチンと成仏して行ったのだと解釈した。
そして、Bパートのラストシーン。ピアス君に尻尾が2つ。これって、生まれ変わり、2度目の人生を生きてるってことだよね。だったらピアス君も亡くなっていたということ。先輩の後を追ったのか天寿を全うしたのか分からないが。そして先輩はAパートのままの姿である。ということは、2人そろって前世と同様に生まれ変わったのか。
来世【まで】結婚する、というのは、前世(Aパート)では結婚できなかったけど、今生は結婚しよう、来世は来世で考えようということだろうか。何度生まれ変わっても出会い、そして同じように悩み傷つきながら恋をする2人なのだろう。と私は解釈しました。
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