このレビューはネタバレを含みます▼
数年前に一度読んで、もう一回読みたくなったから買いました。
感情の肉付けする描写があるからこの行為をしたと、人となりがみえて納得するから描かれていない感情まで想像しちゃう、これがはらだ先生の魅力だと感じました。
特ににいちゃんは暗くて重い話だからこの特徴が如実に出てきて余計に映える内容だと感じます。
あの2人は、まいこはどんな人生を送るんでしょうか
最後にゆいがにいちゃんと同じように薬もたばこもしていたから
強い人間ではなく、一度逃げた責もありにいちゃんの全てを受け入れるために世間に上手く溶け込みながら過ごしているけど、これが何かの拍子で崩れたらにいちゃんと立場が変わりそう。
今は綺麗に取り繕っても後で世間や両親から苦しみそうだし
にいちゃんはゆいのおかげで、すこしずつ世間に溶け込んでいくけど
それはゆいが安定してにいちゃんを支えているから問題なく過ごせてるけど、いつ崩れてもおかしくないバランスの悪い細い糸の上を2人は渡っているんだろうなと思うと
気が狂いそうなぐらい愛おしい世界だと思ってしまいます。
世間って何だろ?若いからゆいはこんな行動できるのかな?昔は純粋にゆい頑張れとみてたけど、年が経つにつれてにいちゃんの弱い精神わかるわ〜!などなど時間が経っても尚考えさせられる最高な魅力をもつ作品です。
また時間が経つと今度はおじさんの気持ちもわかるようになるのかな?