愛だ、恋だの処方箋
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愛だ、恋だの処方箋

秋久テオ

出合頭事故H→突然変異→運命経由で恋人へ

ネタバレ
2024年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 30過ぎのβで地味な薬剤師•桐矢凛人は、αの芸能人の為に特別に夜間に抑制剤を処方するように依頼されます。夜、一人で待っていた凛人は、現れた若い男性と目が合った途端に激しい情欲に突き動かされて番ってしまいます。事後、平謝りして仕事に戻って行ったのは超人気αバンドのロウことシローでした。シローはすぐに凛人が運命の相手だと気が付きますが、凛人は自分がβからΩに変異していたことがわからずに、昨夜渡しそびれた抑制剤をライブ会場まで届けに行くのでした。凛人は自分がΩに変異したことは受け入れますが、「運命」の名の下に不幸になった人達を見てきたこと、職業柄、薬で「運命」による感情や欲望を制御できるという知識、そして年下のシローの社会的立場を慮ってシローを拒否し続けます。男らしくカッコ良くてちょい雑なシローは、めげずに忙しい合間を縫って凛人に会いに来るのでした。職業も性格も真逆な二人が偶然出逢い、運命という呪縛を乗り越えて心を通じ合わせてゆきます。色々理屈はあるけれど、ほっとできる相手はいいねというお話です。『処方1.5』では凛人か初めてのヒートを迎えます。
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