青に、ふれる。
」のレビュー

青に、ふれる。

鈴木望

ただの教師と生徒の恋愛ストーリーじゃない

2024年2月13日
ひとは生きる上で、自分の内面や身体何かしらを人と比較する。それが“普通”とズレがあるほど指摘されたり苦しさを抱えていく。そこに取り巻く、家族とその在り方。誰しも少なからず自分の生きてきた道と照らし合わせられるような、群青劇の物語でした。知らないから言えることが多すぎる匿名性の高い社会で発言の過激化が止まらないけれど、いつだって人には感情があることを忘れずに生きていきたい。身体障害や施設育ちの私だったからこんなに揺さぶられるのかな、と自分のことも考えるきっかけになりました。人間としての尊厳を思い出す大切な作品です。どうか作者様も、読んだ皆様も少しでも素敵な日々でありますように
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