親愛なる友へ捧ぐ呪い
」のレビュー

親愛なる友へ捧ぐ呪い

みつこ

呪いとは、愛と執着でできている。

ネタバレ
2024年2月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ BLアワードにノミネートされていてタイトルと表紙が気になり読ませていただきました。
中盤は感情がドン底に落とされ、最後の最後まで2人が幸せになる結末が想像できず、読み進めるのが怖くなり挫折しそうでした。諦めなくて良かったです。
でも中盤辺りは本当にしんどかったので、今は最終話辺りを永遠無限ループして読み返しています(笑)。
まず、受けのヒロノブは一言で表すなら良くも悪くも「子どもっぽい」。太郎を存分に振り回して傷つけるので、好き嫌い両極端に別れるキャラです。
しかしながら、わたしはヒロノブをとても可愛く思ってしまいました。素直、単純、人懐っこい、いじられワンコ。そしていつも余裕がないから女子にはモテない(←ここ重要)。
人は自分のない性質を求めてしまうので、繊細な太郎がヒロノブのことを好きになる気持ちがわかる気がします。
その対比が表現されているのがAfter Story。
ヒロノブのある発言に考え込む太郎。でも素直に聞いてみると本人に全く悪気がないという…太郎からしてみるとヒロノブのこのような裏表がない部分もなんだかんだ愛おしいのだと思います。
そして個人的に太郎の「お願い」という甘えからの、ヒロノブが焦り照れながも頑張って聞き入れるという流れが大大大好物です。もっとお願いしてください。
ちなみにタイトルの意味も最終話で回収されています。
太郎の嫉妬や甘えるところ、そしてヒロノブの素直で一生懸命な姿をもっともっとみたいので続編希望。これはわたしからのお願いです。
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