金の絵筆に銀のパレット
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金の絵筆に銀のパレット

ARUKU

戦後と結核。重い、不思議、優しいお話。

2024年2月19日
248ページ、1冊表題作。

はぁ〜、、。
地味に作者さんファンですが、久々に読みました。。
読むと心に何か突き刺さるような、、、グッとくるものがある作者さまです。

今回は終戦時が舞台で、周囲は戦死、自分は結核で入院。。
生死という重いテーマが根底にあるものの、画学生だった主人公のせいか作中は色が多く登場、不思議現象の多い民家で読み心地はかなり明るいです。
作者さんの作品の中では、かなり読みやすいのでは!?

クセのある作画も最初はとっつきにくく感じましたが、痛重さもある作者さん不思議ワールドにハマると、この味ある作画も病みつきになる!
ただし、ガッツリ心を持っていかれるのでサラッと読むにはもったいない。。
心と時間に余裕がある時に手に取りたくなる作者さんです。

本作はあまりしんどい痛さがないので、初読みの方にもオススメしやすい。
作者さんワールドにハマったら、ぜひとも摩訶不思議で個性豊かでバラエティに富んだいろんな作品を読んで下さい!

〈描き下ろし〉
途中番外編白猫を抱く10p+最終話桃密酒13p+電子限定カラーイラスト1p+カバー下おでこ2p
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