このレビューはネタバレを含みます▼
「東京ミドル倶楽部」は沁みる作品だったので、その続編という事で読んでみました。
人生中盤、ミドルエイジ…。
中年男性専門の風俗派遣、ミドル倶楽部のお話なのですが、毎回それぞれの主人公が沁みてしょうがないです😩
今回の主人公 守屋さん(受)は、妻帯者で教員、友人の借金の保証人でヤミ金から紹介された副業がミドル倶楽部。
初仕事の相手は、九坂(攻)。20代後半なのかな?30代前半なのか…45歳の守屋さんを”冴えないおっさん来た”と。そんな九坂にも深々と頭を下げ、宜しくお願いします…と丁寧な挨拶をする守屋さん(40代教師はベテランですよ…😩😩 )
若い頃はきっと夢もあって、この人ならと家庭を持ったのだろうかな…守屋さん。真面目に派遣され、真面目に受け、昼は教え、真っ直ぐ帰路に着く。パチ ンコ賭け事、お酒、何もしない…(煙草も)なのに帰る家が真っ暗って…😩
自分は冴えないから…と真面目な守屋さんは自分の人生を悟っている。そんな彼に九坂は…というお話は良かったです。
守屋さんの、あ〜調子に乗っちゃった…の心の声が可哀想で…(乗って良いんだよ!😩)
「おっさんはチョロい」「おっさんは信じられる」と、九坂くんのおっさん呼びは萌えでした。守屋さんの「ごめん気持ち悪くて…おっさんなのに」には何故か大泣きで…(おっさんって何?!)
おっさん…というその言葉から伝わる哀愁、空しさ、そこに受けという設定は日活的艶感だなと。だからか謎に色香がある守屋さんは可愛かった。45。
あ、男の味、と思いながら、女の味なんて…と言う守屋さんに色んなものが凝縮されていて良かった。ミドル倶楽部でした。
守屋さんのミドル倶楽部の面接時を想像しました…。真面目だったんだろうな。