夜画帳【タテヨミ】
」のレビュー

夜画帳【タテヨミ】

Byeonduck

知ってしまったらもう戻れない世界

ネタバレ
2024年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 数年前レジン連載中に読み毎週の更新をウズウズと待つほど虜になっていたのですが「これはどちらか或いはどちらもが死ぬという結末しかないのでは?!」という不安に負け、「二人が死ぬ場面を見るのは耐えられない」と読むのを封印していました。
ついに完結したと知り、みなさんのレビューを確かめてから恐る恐る再開。
はああああああ。
もう完璧!!完璧な結末!!
ただただ余韻の波に翻弄されています。
キャラクター、ストーリー、そして奥ゆかしいほど詩的でありながら体温と色気が押し寄せてくるような絵。
どこにも文句のつけようがない。
タテヨミは苦手なので、フルカラー版とちょっと読み比べしてみました。
その結果感じたのは、これはタテヨミの形式あってこその完璧な流れだということ。
余韻、色気、静寂、これらがタテヨミの余白に込められてました。
この作品を知ってしまったことで、もうこの先これ以上心掴まれる作品に出会うことはないだろうと思うまでに。
だから完結が寂しくて仕方がない。
決してこの先生なら蛇足にはならないだろうから、二人のこの先をいつの日かまた見たい。
そしてチファのあの先の物語も見てみたいです。
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