このレビューはネタバレを含みます▼
昭和8年。売れない画家・内海があることをきっかけに贋作に手を染める物語――。
1ページの扉絵から絵の美しさに釘付けになった。
前作「夕凪に舞え、僕のリボン」も人体描写が完璧ですごいなと思ったけど、この作品は鬼気迫るような迫力があって、物語の吸引力が半端ない。
贋作を制作するシーン、すごかった。ぞくっとするほど線が綺麗。
墨を入れるシーンは主人公と一緒に息を止めて読んでいました。
第一巻はずっと不穏な雰囲気だけど、脇で明るいキャラクターたちが頑張っているのでそこまで悲壮感はないです。すっごく面白かった。
この物語、これからどうなるのかな…。
次巻を正座して待ちます。
【2024.10.15 追記】2巻読了。ますます物語が加速してます。うーわー、どうなるのこれ……。思わず頭を抱えるほど面白かった。
どうか内海に救いのある結末が待っていますように…