名も知らず
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名も知らず

ヤナギナギ

これは···

ネタバレ
2024年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ これは賛否が分かれるかもしれない作品。

色んな意見があると思うけど、オメガバース設定がある世界というのがポイントなんだろうね。

オメガバースにおいてのΩの発情フェロモンって、αにとっては理性が効くような発情ではないんじゃないかな?
普通に理性が効くような発情であればこんな事態にはならないんじゃないかと思う。

そんな事態を防ぐ為に抑制剤とかがあるわけで、主人公が自分がΩだと知っていたのなら、明らかに抑制剤を使わなかった主人公にも問題があると思う。

自分がΩだと知らず突然発情期来ちゃったのならまだしも、主人公は自分がΩだと理解していて「抑制剤用意しておくんだった」って表現あったよね?

どんな事情があっても自分の身を守る為に一番大事なものだし、αが望んでなくても犯罪者にしてしまうかもしれないんだから、自分がΩだと理解していて抑制剤用意しなかったは理由にならないのではないかな?と思った。(この世界の法律はどうなってるんだろう?)

合意のない行為は犯罪だし、絶対に許されないことだけど、このオメガバース設定のある世界でΩなのにわかってて抑制剤持ち歩かないのってある意味加害者にもなってしまうのではないの?(学校とかでもどれだけそれが危険なことか習わないのかな?)

αだって好きで発情してしまうわけではないし、Ωのフェロモンは本能的に抗えないものなのに、一方的に犯罪者扱いされてしまうのも気の毒に思える。(抗えるような「発情」であるならオメガバース設定ってそもそもいらないと思うんだ。フェロモンに狂って正常な状態じゃないってことでしょ?)
私達が思ってる以上に抗えない状態なんだと思うよΩの発情フェロモンって。読むならそこちゃんと理解して読んだ方がいいと思う。
それを踏まえていうなら主人公の恐怖もわかるけど、この場合って一方的にαだけが悪いの?ってαにも同情するかな。
抑制剤使ってないΩのフェロモンモロに当てられてαも被害者ではないのかな?って。
一方的にαを責めることできないんじゃないかなと思いました。
しかし事件が起きてしまった後だから、ちゃんと主人公はαに向き合って話し合うべきではないのかな?
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