蜜果【単行本版】
」のレビュー

蜜果【単行本版】

akabeko

BL新参者、激震走る。衝撃の一冊。

ネタバレ
2024年3月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 蜜果1・2(ジュウハチ禁)・3→落果の順に読ませていただきました。ここから自分語りです。
お恥ずかしながら、BLを嗜むようになってまだ6ヶ月。自分の嗜好がわからないのでとにかく手当り次第に読んできました。オメガバース、獣人、学生、社会人、地雷がちのアレコレ…ある程度履修できたかと一呼吸終えたところ、こちらの「蜜果」に遭遇。いやいや、試し読みで無理やりセッしてるし、タチ専のプロなんて相手固定の自分にはド地雷っぽいけどォ…と思いつつ読んでみないとわからないので購入。
……待って、結○って何だ?好奇心旺盛なわたしは速攻で検索。なんてこった…こんなディープな世界があったのか…先輩方は当然の如くご存知で…。その時、一通り履修できたと思っていた自分を恥じました。
そしてページを捲る度に店長のテクニックや深い愛情に驚き、レオの泣き顔に心昂り、2人の心理描写に胸を痛め、そして喜び感極まる。まるで感情のジェットコースター。読み終わった頃にはとんでもない満足感に包まれました。
正直、ほぼ地雷の第三者の影が見え隠れしたときは読み進めることが困難になる程でした。しかし読み直す度に店長のレオに対する愛情や葛藤が伝わってきます。
そしてレオはとにかく可愛い。どちゃくそ好きです。甘え上手で嫌味がない、いかにも姉が3人いるような子で家庭環境が想像できるところも楽しめます。読めば読むほど腑に落ちていく不思議な感覚です。
個人的には特にまれちゃんとおじしゃんが大大大好きで疲労が溜まったときに読んでは癒されています。
レビューがファンレターのようになりました。
akabeko先生、新しい世界を教えてくださりありがとうございます。
間違いなく、これからのBL人生のターニングポイントとなる素晴らしい作品です。
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!