リミテッド・ラヴァーズ
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リミテッド・ラヴァーズ

山田圭子

始めは生意気な小娘が可愛い乙女に?

2014年3月8日
最初はマジでとんでもない金持ちの小娘(主人公)。それが、車椅子生活を余儀され、更に荒んでいくのだが、彼に恋する辺りから少しずつ変化がみられる。彼女がとんでもない小娘なのは、仕事ばかりの親に放っておかれ、愛情に飢えていたからだろう。自分に自信が持てず人を繋ぎとめる術はお金のみ。でも、だんだんそれじゃダメだと良い方向に変わっていき、周りの人達も彼女を受け入れる。いつも後ろ向きだった彼女が前向きになっていくというのが主筋だが、それに絡めて彼のいろいろな黒い部分と白い部分とが折り合わされたストーリー展開。前途洋々なエリート医師だと思われた彼の裏表のギャップとそこまで彼を追いつめた過去から現在の出来事が現実離れし過ぎ感があるけれど、そこは漫画の世界観なのか? ただ、お互いがお互いをどれだけ必要か、大切な存在かが解った時に幸せを感じられる作品でした。
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