獣の王と狼面の番―続―
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獣の王と狼面の番―続―

奥田枠

苦難を超えつ成長し、愛されるシーアとウル

ネタバレ
2024年3月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『獣の王と狼面の番』で紆余曲折を経て獣の王•愛するゼンの番となったシーアですが、ゼンと二人きりの時以外は狼の面を付けています。ゼンの為にも他の獣たちにも認められたいと、シーアは獣の世界の平穏を乱すハイエナ達の視察に行くことにします。ところが出発前に郷里の妹が病だというリスの話を聞き、シーアはそちらに薬を届ける方が自分に適任だと判断してウルと一緒に向かいますが、そこにハイエナ達が現れてシーアは拉致られてしまいます。シーアはハイエナのリーダー•ヴァロドがオスであることと、その神性の高さに驚くのでした。高い神性を持ちながら醜い外見に強烈なコンプレックスを持つヴァロドが唯一無二の個性を発揮する今作は、作者さまの本領発揮かと思います。そして今回も可愛い四つ脚•黒柴ワンコそっくりの(本当はオオカミ)ウルが大活躍します。愛するシーアを奪われて激怒するゼンのカッコ良さ、無事に帰還しての仲良し甘々えっち、褒められてニコニコするウルに癒されて下さい。ゼンとシーアの出逢いからの追憶も語られます。デジタル限定おまけでは、成長したウルの将来像が見られました。
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