悪友【コミックシーモア限定版】
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悪友【コミックシーモア限定版】

村上キャンプ

悪友という最高の友

ネタバレ
2024年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ いろんな事件がテレビで流れてくる今、軽い気持ちで読めるお話ではなくて相当つらかった。このお話の象徴のような夜の電話ボックス。淋しくて孤独で、でも暗闇にほんのり灯る明かりは唯一心の支えにしている吉見という希望の光のよう。切れることのないミサンガのタトゥー、会いたいのに会えませんようにと願う柴崎の心の悲鳴が聞こえてきそうで痛かった。彼の傷だらけの顔もとてもショッキングでした。最後に二人の笑顔のみで終わってしまうのは、このお話に甘いシーンは必要でなくて、それ以上に大切な、誰より深い絆が二人の間に芽生えるまでがとても丁寧に描かれていると思います。どうぞ最後は〜オ○ン○ンを描かないと罪悪感を感じるという先生のあとがきで癒されてください。先生のBL作家魂を感じます…。
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