特装版 恋をするつもりはなかった-double-【電子限定描き下ろし付き】
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特装版 恋をするつもりはなかった-double-【電子限定描き下ろし付き】

鈴丸みんた

とても悲しい、、、

ネタバレ
2024年3月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ もしかして前作と担当者さん変わりましたでしょうか?スピンオフが見え隠れして終始冷ややかな目で読んでしまいました。
ロウは「人」タラシというよりニコに惹かれているだけ。前作の策士で賢そうな姿は見る影もありません。計算高いロウが佳乃と出会い、初めて恋を知ったからこそ、今さらのド天然お節介キャラは無理がある。身体的な浮気より無自覚に惹かれてる方がタチ悪いです。
そして「俺がフリーだったらアリだよ」のセリフでさらに撃沈。特別なセリフだと思っていたものが一気に安っぽく感じてしまい前作すら読み返せそうにないです。ロウには佳乃しか見えてない、と仮定しても、このセリフはどうしても受け入れられませんでした。
男女に置き換えても友情は互いに「ナシ」だから成立するものであって、その辺もチグハグしているように思います。物語で辻褄が合わないことってストレスでしかないです。
不誠実なセリフについて当事者以外は知る由もなく、都合の悪いことは誤魔化されてスルー。読者としては消化不良。
それと「人のモノ」って、他人の恋人を前にしてモノ扱いする上から目線な新キャラにも興味が湧かないのでスピンオフはいらないかな⋯その前にロウと佳乃が将来一緒にいる姿が想像できなくて辛いです。
もしカップル同士が同世代なら成長物語として読めたのかもしれません。しかし佳乃は超絶可愛いとはいえ、30代。年下バイセクシャル元遊び人の攻めに翻弄される姿が可哀想で見ていられなくなりました。このように感じるのはわたしが佳乃と同じ30代だからなのかもしれません。
以上により、不本意ながらこのような評価となりました。他に類を見ない作画で才能のある作者さんだと思います。キャラクターの人生は生みの親である作者さん次第です。もう読み返さないと思いますが陰ながら見守っています。
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