このレビューはネタバレを含みます▼
名倉和希先生の作品だいすきなんですが、この作品はちょっと可もなく不可もなく…な感じでした。個人的には。マイちゃん含めた3人ほのぼの暮らし〜が続くのかなぁと思ってましたが(そういうのも好き)、やっぱりヤクザ設定がそうは問屋が卸さないって感じで…。受けは王子さまって言われるくらいなんだから、もっとモテモテにモテて攻めが嫉妬に狂う展開とか欲しかった。遠巻きにされる系王子もいますけど、受けの美貌があんまりクローズアップされておらず、せっかくの設定にちょっぴがっかり。遊園地とか、動物園とか行ったんだから、あちらこちらでちょっかいかけられる、あの人素敵キャーヒソヒソな受けとか見たかったな。それにいちいち割って入る攻めとか…どうですか?(?)冒頭でキャーキャー言われてうんざりしてる受けは出てきますけど、攻めと一緒にいる時にもモテて欲しかった。攻めをギラギラさせてほしかった。攻めと一緒の時には、昔の男がチラッと出てきただけでした。やっぱり攻めの昔の愛人の小料理屋の女将がチラついたのがダメだったんだと思う。なんか、結構終盤までそれのせいで攻めのこと信用できなかったし。愛してるってさらっと言えない攻めもちょっとうーんかな…大事なところはキメてほしいです、やはり。最後だけはちゃんと言って欲しかった。B Lでは夢が見たいんだよ。まあこれ2011年の作品ですからね。ここ最近の先生の作品と比べるのが間違いなんだと思います。ただラストの卑猥なゴミ攻めに投げつける受けはスッゴイ良かったし、だんだんと攻めに対して慣れが出てくる受けの図はめちゃくちゃ萌えました。