このボリュームを1冊にまとめ上げた力量





2024年3月15日
表と裏の顔を持つ怪しい配達員が、気になっていたアパートの隣人の男と仲良くなるが、その男は魔女で様々な追手から逃げるように生活をしていた。その魔女の男を助けたことから、魔女と契約し、安寧の地を求めて一緒に生きていくお話。
とにかく内容のボリュームが物凄く多く、よくこれを上手く1冊にまとめたものだと感心しました。最初は寿一、須藤共に何かを隠しているミステリー、読み進めると寿一が不思議な力を持つ魔女だというファンタジー、そしてそれに付随して起こる血なまぐさいアクションバトル、どこまでも追いかけてくる執拗なホラーサスペンス、その根底を支えるのがBLという愛。こんなにたくさん詰め込んでいるのに一つ一つの細部までとても良く作り込まれていて、流れるような展開で物語が進むのであっという間に最後まで読んでしまいました。一本の映画のような映像作品を見たくらい満足感があると思います。
とにかく全ての要素を繫ぐのが愛であり、それが魔女と人間であろうとも、男同士であろうとも、破滅的な展開を打ち破る決定打になるのが素晴らしいと思いました。BLという要素をメインに置くのではなく、根底にまで落とし込んだ作品は珍しいのではと思います。
また、触れておかなければいけないのは修正の神具合。須藤のモノの興奮や熱がしっかり描かれていて、またそれを感じられる修正なのが素晴らしかったです。
ダークで重いお話ですが、ぜひ一度は読んで欲しい傑作です。
とにかく内容のボリュームが物凄く多く、よくこれを上手く1冊にまとめたものだと感心しました。最初は寿一、須藤共に何かを隠しているミステリー、読み進めると寿一が不思議な力を持つ魔女だというファンタジー、そしてそれに付随して起こる血なまぐさいアクションバトル、どこまでも追いかけてくる執拗なホラーサスペンス、その根底を支えるのがBLという愛。こんなにたくさん詰め込んでいるのに一つ一つの細部までとても良く作り込まれていて、流れるような展開で物語が進むのであっという間に最後まで読んでしまいました。一本の映画のような映像作品を見たくらい満足感があると思います。
とにかく全ての要素を繫ぐのが愛であり、それが魔女と人間であろうとも、男同士であろうとも、破滅的な展開を打ち破る決定打になるのが素晴らしいと思いました。BLという要素をメインに置くのではなく、根底にまで落とし込んだ作品は珍しいのではと思います。
また、触れておかなければいけないのは修正の神具合。須藤のモノの興奮や熱がしっかり描かれていて、またそれを感じられる修正なのが素晴らしかったです。
ダークで重いお話ですが、ぜひ一度は読んで欲しい傑作です。

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くり さん
(女性/40代) 総レビュー数:0件