三上と里はまだやましくない
」のレビュー

三上と里はまだやましくない

鶴亀まよ

すごく良い

ネタバレ
2024年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ パーフェクトプロポーズが良かったので作者さんの他の作品も読みたいと思いこちらを購入しました。
めっちゃ良かったです。特に2巻が良かったです。今まで読んだBLコミックスでトップ3に入ってくるぐらい好きでした。
1巻の試し読みで読める部分はかなりテンポが良かったのでギャグっぽい感じの話なのかな〜と思ったのですがそんなことはなく、高校生ならではの会話の軽快さがありながらもストーリーはしっかりしていて、2巻あるとは思えないぐらいあっという間に読めました。全体を通して高校生の空気感がかなり強いので、読んでいるうちに自分の高校時代を思い出して懐かしくもなりました。
最初あかりが三上に結構厳しかったのであかりが当て馬的な感じなのかな〜と思いながら読んでいたのですが、10話であかりと里の過去エピソードを読み、普通に自分が浅はかすぎて恥ずかしかったです。三上と里が色んな話をしているように、里とあかりも過ごしてきた時間の分だけ色んな同じ記憶を共有しているのだと2人の空気感で分かるのがとても好きでした。
17話であかりが里のことを「小さい頃からやけに冷静、ひとりだけ大人びていた」と言いますが、三上と一緒にいる里は1巻の最初の方から割と年相応に色んな顔をしていたなと思います。大人びているのも年相応なのもどちらも里の一部分でありそこに優劣はないですが、一緒にいるといつもと違う自分に出会えるというところでも里にとって三上は得難い存在だったのではないかと思います。最初は三上が振り回されていたのに段々それが逆転して里の方がドタバタしていたのがかわいくて好きでした。
また、里は本当にかわいくてかっこよくて素晴らしい男なのですが、それを超えてくるレベルでひまりちゃんがかわいすぎて、里と付き合ってひまりちゃんと同じ布団で寝ている三上のことを心底羨ましく思いました。
2巻で完結ということですが、大学生になった2人や少し大きくなったひまりちゃんを見たいので、いつか続編が始まることを切に願っております。特に三上って大学でバカモテするタイプだと思うので本当に大学編読みたいです。まだあかりの話を読んでいないのでまずはあかりの話をこれから読みます。本当に良い漫画でした。めっちゃおすすめです。
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