淫らなΩは恋をしない【単行本版】【シーモア限定おまけ付き】
」のレビュー

淫らなΩは恋をしない【単行本版】【シーモア限定おまけ付き】

屋敷シマ

王道ですが、こちらのCPも大好きです!

ネタバレ
2024年3月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めての単行本でこの完成度!?、、驚きつつあのスピンオフも匂わせながらの見事な構成力!
芦屋本家のα蒼士とα嫌いで援交サークルのお抱えΩ七緒。
スピンオフは大学生でしたが、こちらの舞台は全寮制の男子校。
一際存在感が半端ない凌介を筆頭に、やりたい放題なすがまま、ヤリサーでの金銭の授受とか普通にまかり通ってる凄い高校。
絶対的ヒエラルキーの中、蒼士が七緒に対して常に誠実であるところが救いでもあり、凌介がクズっぷりを発揮すればするほど、蒼士の一途さがより際立つという。。従兄弟なのに何とも対照的な2人。
七緒の空き時間全てを買って独占するって、すごいけど芦屋財閥がバックにあるんだよね、と思うと少々複雑。お小遣いで賄えるのかなとか(笑)

七緒の家庭環境も見る限りお母さんギャンブル依存症の様なので、凌介が声をかけたあの日から、今の様な庇護下に入ったんだろうと読みとれました。
蒼士も芦屋家の愛人Ωの子供という家庭と、αを恐れた母を守れなかった過去から、七緒との再会を唯一の希望として待ち望んだ幼少期。

ようやく手の届く所にまで登りつめた蒼士の執着具合もなかなかなモノでした!!
常に紳士でありながら、αである自分がΩにとっていかに脅威的な存在なのかを踏まえた上で、Ωでなく七緒として受け入れてくれる蒼士。頑なだった七緒の心が次第に傾き、信頼関係から恋愛感情へと発展していきます。ツンツンだった七緒が可愛くて仕方がない!ビッ チだけど、恋愛ウブウブなのがまた!

特に七緒のα嫌いの根源となる過去の記憶が甦り、とどめに凌介のだめ押し。上手くいっていた2人の関係が一旦破綻、、したようにみえましたが瀬乃くんのお陰で踏みとどまれました!
この時の瀬乃くん、必死だったんだね。無意識に凌介を取られまいと防衛本能が作動し、そしてまんまと悟られるっていう。くそデカフラグが立ちまくってて!何ならこの見事な当て馬っぷりも、落とす為の手段の1つと思うと、ニヤニヤ度が格段に違いますね!!そして、スピンオフへ~!!

七緒との将来設計もバッチリな蒼士との生活は穏やかで、きっと理想の家庭そのもの。幸せの絶頂がみれました!個人的に気になるのはこちらでもあちらでも、おいたの過ぎる佐野くん!一体どんな闇を抱えているのかしら~!!って見れますか?(笑)
いいねしたユーザ7人
レビューをシェアしよう!